瓔の歌仙部が  歌仙を巻きました。

  楽しんでください。

歌仙 「たんぽぽの」の巻   

 

  たんぽぽの絮の軽さや指で追い   えつこ 

   少女こぞりて春の原っぱ     水音

  麗らかに老婆三人バス待って    のばら

   色見本めくフルーツサンド    あきこ

  風呂敷の端に旧姓月今宵      水音

   初めての町秋桜揺れ       のばら

  しばらくは蜻蛉と遊ぶ神の森    あきこ

  出雲の国で彼と出会った     えつこ

  恋人は鈴振るような甘い声     のばら

   持て余してるホールのケーキ   あきこ

  古賀さんの一本背負い美しく    水音

  西陣の帯きりりと締めて     のばら

  縁側を流れて行くよ夏の月     あきこ

   ガンジス川の夜明けを泳ぐ    えつこ

  ぎゅう詰めのモスクの写真懐かしい 水音

   防護服脱ぎ医師の休息      のばら 

  巡回もゆっくり通る花の道     えつこ

    お昼ごはんは豆腐田楽      水音

  大空を登りたがってスイートピー  のばら

   山から海へノマドワーカー    あきこ

  野羊の乳飲みて子供らすくすくと  水音

   朝を駈け来る二頭の駿馬     のばら

  セーターのまんまるボタン転がって あきこ

   冬の銀河にUFOふわり      えつこ

  お出ましのペッパー警部凛々しくて のばら

   丘の東屋あなたとお茶を     あきこ

  四股の疑惑そんなの関係ねエ    水音

   釣った魚にみな逃げられて    えつこ

  望月の水族館のバックヤード    のばら

   すすきの穂束抱えて帰る     あきこ

  退職を新酒で祝いお疲れさま    えつこ

   温泉宿の卓球三昧        水音

  ランリュック午前と午後の顔違う  あきこ

  阿修羅像見る遠足児童      えつこ

  満開の花のトンネル夢心地     水音

  燕すいすい散歩のお供      のばら

 

 

           令和三年 四月吉日 


  ちょっと一休みしますか。

  響子さんの ごぼう肉みそ丼  を作ってお昼にしましょう。

 

  是非作ってください。ご感想を待っています。

 

 


  繭玉抄     林田麻裕

   ああ眠いいっそ教室の窓から羽ばたいてお先に夏休み

 

   太陽が卵の黄身とするならば白身だらけの春の空だな

 

   待っているのだって悪くないんだよ絮たんぽぽのような気持ちさ

 

   こんにちはと言えばおはようございますアロハのような言葉が欲しい

 

   ドイツ語を考えてたらドイツ語の桜の花がドイツ語で散る

 

 

 季湖さんの短歌

 ローニャクチーム(老若)

   最近まで、めがね屋の女房ということを、

  すっかり忘れてました。最近、訳あって少し

  ばかり店の手伝いをすることに。夫は腰が曲

  がっているものの昔とった杵づかで五年ぶり

  の復帰。私は未経験なのでウラを担当、社会

  復帰のリハビリの様でぼそぼそやってます。

   息子が、お客様には二百パーセントの熱意

  で二時間余り説明し続けるのをウラで聞いて

  ると、つい胸が熱くなり(何だか浪曲調に)。

  自分の糧を自力で得なければならないのは、

  商売人の宿命だけど、辛いウラには喜びや楽

  しみがあるんだそうです。・・知らんけど。

   すっかりオヤジ化して、育毛剤の「ニユー

  モ」の効果の兆しもなく・・このコロナ禍、

  どう乗り切っていくのやろ、やれやれ。

    辻 水音  写真 あきこ 和束の茶畑

 

 

 

 「アレクサ、ノラ・ジョーンズかけて」と

 整骨院の先生が呼びかけると、音楽が流れ

 る。アレクサとはアマゾンの製品で、プラ

 イム会員になれば、膨大な数の音楽や映画

 が聞き放題、見放題らしい。他にも色々出

 来るので、アレクサは友達だと先生は笑う。

 耳に心地いい女性シンガーのジャズ?を

 聞きながら受ける電気治療やマッサージの

 間はついウトウトしてしまう。

  ここ数年、加齢と長年の酷使や体重増加

 による膝の痛みに悩み、好きな登山を続け

 るために、手術も考えたが、もう多くの山

 に登ったし、遭難しないようにと天の啓示

 かもしれない。自分の体力に合った歩きを

 しようと決めたら、気持が楽になった。

  しばらくは整骨院であちこちガタのきた

 体のケアをしてもらい、毎日を機嫌よく暮

 らしたい。

    波戸辺のばら  写真 のばら ジジ

                                        

  フォトギャラリー

       カメラマン 松井季湖

 

1 胡瓜百面相

2 人面じゃがいも

3 新種の薔薇 コマッツーナー

4 紋甲烏賊墨による コマッツーナーの版画

 

  庭に一本の牡丹がある。なんとも中途半端

 な場所に。まるで鳥が糞を落として芽を出し

 たような場所。義父は蕾がつくと喜び、雨が

 降ると傘をさしていた。義父が亡くなり世話

 をする者がいなくなって6年経つが毎年花を

 咲かせる。今年は例年より早く3月中旬につ

 ぼみを付け4月初めに満開になった。相棒が

 雨が降るとビニール袋をかけていた。夕方に

 花びらをきっちり閉じる事に初めて気がつい

 た。だんだんと閉じる力がなくなり、花びら

 が散り始めた。花の後には種子らしいものが

 出来た。観察はしたが、俳句は駄目だった。

 春に咲いた牡丹だが夏の季語なのだ。

 

  白牡丹といふといへども紅ほのか

    高浜虚子

  舞姫のだらり崩るゝ牡丹かな

    竹下夢二

 

   たかはしすなお 写真 すなお 牡丹